ライ麦プロジェクト始動!
先日、みんなでライ麦の種まきをしてきました。
今年の始まりに描いたたくさんのビジョンの中のひとつ。
「那須でライ麦を育てよう」
我々の一大プロジェクトは一歩踏み出しました。
もともとは10月中旬に予定していた播種。
例年に無い台風と長雨で土壌の状態も安定せず、
伸びに伸びてようやく畑に行くことができた時には11月になっていました。
種まきひとつすら自分たちの都合で動くことはできない。
パン屋も酵母という自然相手の仕事だと思っているけれど、
農はもっとダイレクトに自然と繋がっている。
畑には屋根もなければ灯りもない、温度管理なんてもっての外。
ついつい自分たちの仕事と比べてみたりして。
お店から車を走らせて10分ちょっとのところにある畑を借りています。
種は会津でライ麦を有機栽培している農家さんから譲っていただいて、
いつもお世話になっている那珂川町の小鮒農園さん主導のもとみんなで種まき。
一反ほどの畑に小さくてかわいい播種機、シーダーを使って種をまいていきます。
その姿に校庭に白線を引いたことが思い出されて、そんなイメージで押してみたら
ふかふかの畑の上は校庭のようにスムーズには進んでくれない。
なかなかの力仕事に戸惑いながらも美しい一面のライ麦畑を想像して、
曲がらないようにまっすぐ、まっすぐ進む。
そして、畑の3分の1ほどはシーダーを使わず手で種まき。
どんなふうに違ってくるでしょう。
農家さんとの繋がりを大切にしたい、カネルブレッドの一つの想いですが、
より自然であることを求めて行き着いた先が畑だったように思います。
実際に畑に出て汗をかいて、泥まみれになることで色んな想像を飛び越えて実体験となり、
分かったことは知っていたようで、何も知らなかったんだということ。
まだまだ前途多難ですが、自分たちの作ったライ麦でパンを焼く!
そんな究極の地産地消、FARM TO BREADを夢見て船は進みます。